出演者、スタッフの皆様の暖かいご支援・ご協力によって、無事公演を終えることができました。この場をおかりして御礼を申し上げます。
<日程>‥‥2011年11月20日(日)16:00開演(15:30開場)
<場所>‥‥紀尾井ホール
<Program>
J-B. Lully アポロンのアントレ/ラ・ロワイヤル
W-A. Mozart パントマイム K.446「パンタローネとコロンビーネ」
新実 徳英 「パッサカリアD」
他
<問合せ>
アウル工房 080-5455-4348
<チケット料金>‥‥9月15日 より発売開始
S:7,500円 A:6,000円 B(学生):3,000円
主催:ヴェルサイユの祝祭プロジェクト
制作/監修:浜中康子
<出演者>
バロックダンス
浜中康子、Thomas Baird、安達悦子、八幡顕光、北條耕男、潮田由美子、小川絢子、岩佐樹里
バロックアンサンブル
若松夏美(Baroque Violin)、高田あずみ(Baroque Violin)、深沢美奈(Baroque Viola)、
荒木優子(Baroque Viola)、平尾雅子(Viola da Gamba)、西澤誠治(Violone)、
上尾直毅(Cembalo)、近藤郁夫(Percussion)
ピアノトリオ
加藤知子(Violin)、山崎伸子(Violoncello)、安田正昭(Piano)
語り
朝岡 聡
パントマイム K.446「パンタローネとコロンビーネ」
「パッサカリア D」を踊る浜中康子とThomas Baird
「パッサカリア D」を踊る八幡顕光とThomas Baird
『ヴェルサイユのエンターテインメント』宮廷
『ヴェルサイユのエンターテインメント』パストラル
◎バロックダンスと音楽のスペクタクル「舞曲は踊る」を終えて
バロックダンスは現存する舞踏譜の存在のおかげで、音楽と動きの関係が具体的に示されている。その密接な関わりに基づいて存在する音楽を舞曲と称するが、その一方でダンスの伴奏音楽としてだけではなく、器楽曲として今日に至るまで大変数多くの舞曲が作曲されている。しかしダンスという実際の動きから離れ、儀式化された音楽とはいえ、踊りたくなる舞曲はたくさんある。音楽の中に宿る身体性とは何か‥‥。これは「リズム」への執着から続く私の永遠のテーマかもしれない。
その思いから、この公演ではモーツァルトの<パントマイムーパンタローネとコロンビーネー>と、新実徳英氏の「パッサカリア D」を上演することにした。1783年の謝肉祭の時、モーツァルトはウィーンの王宮ホーフブルクのレドゥーデンザールで仮面舞踏会の休憩時間に<パントマイムーパンタローネとコロンビーネー>を上演した。この作品のテーマであるイタリアの喜劇コンメディア・デラルテは、バロックダンスにおいても重要な題材であるが、モーツァルトはこの時、自らハーレクイン役を演じている。
時代が進むにつれて、舞曲は実際のダンスから分化し独自の世界を展開するようになった。では舞曲とは何か‥‥。「パッサカリア D」の振付を通して私は問うてみたかった。新たに舞曲が誕生し、そこに踊る命を吹き込んでみたいと思った。時空を超越する舞曲の生命、そして音楽と動きとの融合を、これからも私は求め続けたい。 (浜中康子)